キッチン編

家を建てるとき、理想のキッチンを夢見る人も多いのではないでしょうか。しかし、思わぬ箇所で後悔しやすいのがキッチンです。使い勝手の決め手が意外なところに潜んでいます。キッチンで後悔しないためのポイントをまとめました。

キッチンはライフスタイルの質を決めるといっても過言ではないほど、重要なスペースのひとつです。後悔しないキッチンを作るためには、使い勝手のポイントを抑えるといいでしょう。ここでは、キッチンづくりの3つのポイントを紹介します。

キッチンの高さが低いと前かがみの姿勢で調理することになります。腰を痛める原因になりかねません。逆にキッチンが高いと肩が上がり、肩こりや頭痛の原因になります。キッチンは、主に調理をする人の「身長÷2＋5cm」の高さに設定するのがおすすめです。快適に調理できます。キッチンを使う人が一人に集中しておらず、複数人が同じくらい使うなら、高めに設定してください。スリッパや台を使って調整するといいでしょう。

キッチンには必要に応じて動けるスペースが必要です。湯を沸かす、野菜をカットする、魚を焼くなど、料理は様々な作業を同時進行で行います。段取りを整えられるように調理台のスペースもゆとりがほしいです。

一般的には、横幅2550mm×奥行650mmがコンロ・調理スペース・シンクの基本サイズ。このサイズをベースとして、オーブンレンジや食洗器、調味料、コーヒーメーカー、ミキサーなどの置き場をどのように設置するか考えると、使いやすいキッチンになります。

調理スペースの上部を有効活用するために、吊り戸棚を設置しているケースは少なくありません。しかし、目線より高い位置の収納になるため、取り出しづらいのが難点です。収納した物を使わなくなり、存在を忘れ、新しく買ってしまうということもあります。

そんな上部収納は、昇降式のダウンキャビネットにするのがおすすめです。収納量は昇降式ではない戸棚と比較すると劣りますが、目線まで降ろして使えるので、使い勝手は格段によくなります。掃除も楽になるでしょう。軽くて落下しても危険がないキッチンペーパーやスポンジ、ゴミ袋、紙コップなどのストック類を収納するのに便利です。

キッチンは、細々した作業が多い場所です。作り方を失敗すると料理をするたびにストレスがかかり、後悔しやすいスペースでもあります。そんなキッチンのポイントは、「作業台の高さ」「作業台と通路のスペース」「吊り戸棚」です。ほかにも「ゴミ箱の位置」や「コンセント数」もよく考慮することをおすすめします。実際の使い方に合わせて、使いやすいキッチンを作りましょう。